若草物語

子どもの頃から本を読むのが大好きでした。

母が本好きだったので、我が家には定期的に図書館に行くという決まりごとのようなものがありました。
古い家の長い廊下の突き当たりには大工だった父が作ってくれた特大の本棚があり、そこが私の指定席になっていました。

一人で過ごすのが好きだった私は、いつも日の当たらない静かなこの指定席に座り、絵本や児童文学、図鑑や学習事典、母の本をぼんやりと読んでいて。
今思うと、きっと母は子どもに読みやすい本をわざとこの本棚に入れていたのでしょうが、幼い私はこれを読むのが格好いいのだ、と思って読んでいたので、内容は全く覚えていません。笑

最も思い出に残っているのが
「若草物語」
祖母がクリスマスに若草色のカーディガンと一緒にプレゼントしてくれたものです。
当時テレビアニメも放送されていたので(同年代には懐かしの?ハウス名作劇場)、毎週楽しみに見ていました。

物語に登場する四姉妹の中で、私は自分と同じ次女である「ジョー」が好きでした。
ボーイッシュで、姉妹の面倒をよく見て、明るく頼りがいがある、
本が好きで、作家になりたいジョー。

親のために自慢の髪の毛を売って
「涼しくて手入れも簡単!」
とさっぱり言い放つジョー。
(本当は切ない気持ちを抱えているのだけれど)

最近になって、気が付きました。
幼い私はジョーになりたかった。
そして、出来る限りジョーであろうとしていたんだ、ということ。

そしてそして

大人になっても義務のようにしていた図書館通いも、読書も、しなくても何の問題も起こらず、私は何も変わらないということ。

なーんだ。笑

寂しいような、ホッとしたような、幼い私を抱きしめてあげたいような、そんな気持ちなのです。

Kayo