秒速7.9キロの壁


人が目にするもの全てが正しいとは限らない。
それを証拠にだまし絵がある。

google画像検索で「錯覚 画像」と入れれば、目を欺く沢山の画像が出てくるのでお試しを。

特に「エニグマ錯視」なんかはグルグル回って見える。
当然画像は静止画のはずだが、動く動く。

絵が動いているという感覚は完全な錯覚だ。

「ネッカーの立法体」もどちらが前か、後ろか分からない。
見る人のその瞬間の解釈によって、どちらもありうる。
が、しかし、その両方を同時に見ることは絶対にできない。

これは画像を 解釈するニューロンの場所が担当箇所によって分かれているためであって、脳機能的な問題である。
この立方体を「立方体」と解釈しているのも人間の脳であり、また、前を向いているか、後ろを向いているかも人間の脳が解釈しているのだ。

ネッカーの立方体を見る時もそれ以外の時もそうだけど、常に脳機能という脱出不可能な重力が我々の認識を束縛している。
そのお陰で普通に生活できている場面もあるけど、色々と問題が起こるポイントも意外と近いところにあると思われる。

ロケットが地球を離れる為には秒速7.9キロの壁を越えなければ宇宙に到達しないのと同様、
人間が脳機能の限界を超える為には、この認識の壁をぶち破る必要がある。

実は、そのための最大出力を与えてくれるのが、ヨガであって、瞑想だ ったりする。

つまり相対的な物の見方、相対的な世界からの脱出ということなんだけどね。
宇宙から眺めてみることと同じ。

脳科学的には、ネッカーの立方体は同時に見ることができない。
でもヨガ的には、同時に存在することも教えてくれる。

前を向いていても良いし、後ろを向いていても良いいけど、そのどちらか一方に執着してはいけないよ。
宇宙には前も後ろも、上下だってないからね。



マサ