桜のようにただ咲けばよい


今年も桜の花開く季節となりました。
一斉に花を開くその花の代表がソメイヨシノ。
全国各地でソメイヨシノが見られますが、実はこのソメイヨシノはすべて同じ木なんです。クローンです。

柏の葉公園のソメイヨシノもあなたの家の近くの公園のソメイヨシノも同じ遺伝子を持つ木。

増殖方法は人の手による接ぎ木。

つまり人が手を入れなければ、ソメイヨシノは増えることはない。

すると見事に咲き誇るその 花は一体何をしているのか?

ただ咲くだけの花。
人の目を楽しませるためだけの花。

それがソメイヨシノという個体が全国各地、果てはアメリカまで広がったことに繋がっています。

生存戦略として、美しく咲くこと を選択した事が個体の繁栄となりました。
けれども、この美しいという価値観は日本人の価値観ですね。
たまたまソメイヨシノが葉よりも早く花を一斉に咲かせる品種だったわけで。
ソメイヨシノはこれを自ら選んだわけではなく、生まれながらにしてそうだっただけです。

自分のすべきことをしていたら、いつのまにか一番になったというだけの話ですね。
一流のスポーツ選手はイチローをはじめ、ただ自分のすべきこと(=練習をする)を磨いてきた人たちです。
ストイックと思えるほどに。

結果を意識せず、今目の前の事に集中する。
これが何かをする時に一番大切なポイントです。

結果を気にして上手くやろうという邪な想 いが出てしまっては、 本来の力が発揮できないのです。
そんな経験ないですか?

私はピアノを弾いていたので、この点については実感を伴って理解できます。
聞かせどころでうまくやってやろうと思うと、だいたいミスします。

ピアノも練習を重ねて何も考えずに弾けるようになった時、無心に演奏できれば結果は伴ってきます。
ここぞというときに、本領が発揮できないことがある場合、結果にとらわれていないか気を付けてみましょう。

これはヨガも同じですね。
毎日練習して、自分の体の状態を無心で観察できるようになればいいのです。

隣の人と比べたり、難しいポーズのために練習していては、ヨガの本質とは離れてしまうこ とになります。

それはなぜかというと、エゴが発 動するからですね。

春に花を咲かせる事。
夏に葉を繁らせる事。
秋に葉を落とす事。
冬に寒さに耐える事。

人生のストーリーを桜に託すことを好んだ日本人は、自然の在り方を変え、この世界に解像度の高いリアルな幻想を生み出しました。
令和という元号に込められた想いは様々でしょうが、ソメイヨシノがリアルの世界に繁栄したように、日本が繁栄する機会となるかもしれません。

しかし、その結果にとらわれてしまっていては、社会全体も良い方向に向かわないのではないでしょうか。

ただ桜のように咲けば美しいのです。



まーち